16日の毎日新聞の夕刊の記事に書かれていたが、転職の引き留め策に注目していた。転職は、よくステップアップの手段だという理由で退職 を宣言する方が多いと言う。しかし、転職の本当の理由は、人間関係にあるらしい。表向きには、人間関係というよりもステップアップという方がかっこいい し、上司も反論できないということなのだろう。
そこで、転職・退職の相談に、上司ではなく社外の引き留め人が面談を行う。本音を聞きだすというわけ。社内の人間ではなく社外の人間だからこそ本音が出せる。
本音の退職・転職理由を分析し、会社として改善、譲歩できる部分を検討する。上司の配置転換や給与の改善などがあると言う。
優秀な社員は、転職を手段にしてステップアップを繰り返すという風潮は確かにある。会社にとって、優秀な社員を引き留めることは重要な課題である。優秀な人材を取り込むことと同等に、優秀な社員を引き留めることも重要な仕事なのである。
もちろん、検討、妥協できる範囲ではあるが、退職を諦めさせることに成功すれば、引き留め人は成功報酬を受け取れるようである。
建前ではなく、本音を聞きだし、対応を考える。これが、なかなかできそうでできなかったこと。建前の話を取り上げていても、埒(らち)があかないし、意味がない。退職の相談にならない。
いわゆる転職・退職相談のアウトソーシングサービス。社外の人だからこその意味がある。
会社としては、そうなる前に相談して欲しいところ。このような引き留めサービスや普段・日ごろのカウンセリングに力を入れて行きたいところだろう。
会社にとって、引き留めたい人と引き留める必要のない人がいることも事実。
人材の問題は尽きない。